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初めに
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2%と4%の壁とは?
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考察
1.初めに
上記は、昨年末にOwnersBookで募集された案件です。4.6%の大田区オフィス第一号より先に募集を開始しされた銀座オフィース、商業ビル第一号はまだ埋まってません。利回りは3.9%です。
物件の種類、および期間はほぼ同じ、利回りの違いはわずか0.7%この違いです。
何故でしょうか?
考えて見ました。
2.2%と4%の壁とは?
4%の壁
長年この世界を見ていると投資家が一つの尺度として4%を基準にしていることを感じます。おそらく、今ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングの案件のすべての利回りの平均が4%くらいな印象がありますね。
上記物件は4.6%は投資していて、3.9%は投資していません。
4%というのは、例えばJ-reitの利回りは昨年秋の時点では4.2%でした。例えば株の配当利回りも4%以上だと良いなと感じます。これは、私の主観ですが。
しかしながら、ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングの案件の埋まり具合を見ると4%が意識されていると感じますね。
ただ、例外的に劣後融資が2割ある不動産クラウドファンディングの案件は、3%代でも埋まります。劣後融資というのが、一つのキーワードになっていますね。
2%の壁
これは、投資家の一般的なリスクとして認識されています。インフレリスクです。日、米2%をインフレターゲットにしております。
2%の「物価安定の目標」
日本銀行法では、日本銀行の金融政策の理念を「物価の安定を図ることを通じて国民経済の健全な発展に資すること」としています。 日本銀行は、2013年1月に、「物価安定の目標」を消費者物価の前年比上昇率2%と定め、これをできるだけ早期に実現するという約束をしています。2020/01/31
2%の「物価安定の目標」と「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」 : 日本銀行 Bank of Japan (boj.or.jp)から引用
私は、2%以下の金融資産はよほどがない限り投資しません。投資した時点で、インフレに負けますので。
ソーシャルレンディングで4%未満に投資しないのは、株や債券の分散した利回りの
期待リターンが長期では3~5%であるためです。
株や債券よりリスクが高いと判断しているので、4%で線引きしてます。
3.考察
2%と4%の壁とは、個人的な意見です。ですが、投資家としてリターンをどれくらいをターゲットにすることからポートフォーリオを組みます。
私も、ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングの案件選びは、営業社の信用リスクが第一義、利回りが第二義です。
私が正しいとは思いませんが、こういう考えもあるのだなと参考にしていただければ幸いです。
一般的には、利回りとリスクは比例します。ただ、この世界は利回りとリスクとの相関はわかりません。
恐らく、投資先の業者及び物件に左右されることがあまりにも大きいので一般論は通用しません。maneoのデフォルトも利回りと関係ありませんでした。
私は、利回りでなく事業者又は貸出先の担当者の悪意に左右されると考えてます。
SBISLのデフォルトも、貸し手が逃げたというとんでもない理由でした。
大事なのは営業者の誠意と貸出先や物件を選別するセンスでしょうね。
クラウドバンクの実績から考えて、やはり事業者ごとリスクを考え直す必要があると思います。
最後までお付き合いくださり有難うございました。