1.初めに
2.結局、SLや不動産CFの何を信じるのか?
3.考察
1.初めに
SBIHDが出した「当社子会社のSBIソーシャルレンディングの取り扱う一部ファンドにおける未償還元本相当額の償還に向けた取り組みの開始とこれに伴う関連損失計上に関するお知らせ」の中で、
SBIHDは、特別損益として150億を計上する。と書いてます。
そして、
「現在精査中の当社の2021年3月期通期の連結税引前利益は、先述の損失処理後においても1,300億円を超え、過去最高となる見通しです。」
と述べてます。
SBISLの無様な監督責任は横において、やはり資本がなければ今回投資家に対する処置も違ったものになっていたでしょうね。
maneoとSBISLの違いは、上場と非上場も含めて格の違いを感じるとともに、SLの第一の嵐の時のLDレンディングとTATERUの行動を思い起こします。
2018年当時、金融庁がリファイナンスを禁止してmaneo familyは窒息が始まりました。LCレンディングの山中社長は債券を発行して投資家を救いました。TATERUも債券を発行しすぐ償還と最後まで運用を投資家に選ばせました。どちらも、投資家サイドを考慮した神対応でした。
一方、maneoの某○○社長は、株を手放し逃げました。
この違いはなんでしょうか?上場、非上場と考えればそうだとなります。でも私はやはりトップの覚悟だと思ってます。山中社長も持っている株を手放し、社長からおりました。同じトップで株を手放したmaneoの元社長とは大違いです。
2.結局、SLや不動産CFの何を信じるのか?
社長の覚悟なんか投資家にはわかりません。
でも違いがあるとすれば、債券を発行できる、自己資金を投入できる環境です。
それを可能にするのは上場会社という信用ですね。
ただ、上場会社ならどこでもいいというわけではありません。上場会社でもピンキリですからね。
この中で
現在SBISLの融資残高は448億円
一方、SBIHDの純資産は5937億円
と書きました。これには多くの方から賛否がありました。損失補填はできないからです。でも今回の件は、解釈の違い第三者委員会でシナリオ有りの結論だったと個人的には思ってます。
それを可能にしたのは、資金力です。
3.考察
こう考えれば、一つの方程式が浮かびます。
SL、不動産CFの融資残高 < 純資産(利益余剰金):債券等後で補填できる資産も含む
私が、純資産(利益余剰金)によく言及するのはこれが背景です。
もちろん、○○が保証してくれるから大丈夫というのもあるでしょうね。ただ、その会社に保証できる資金があるのか調べたほうが良いと思いますね。
でもそんなことより私は、SL、不動産CFの融資残高 < 純資産(利益余剰金)で会社を選んでます。
crealから手を引くことも上の理にかなっています。今はスッキリしました。Crowd Bankをどうするかはまだ決めてません。
あくまでも私見ですので。
今回のような事件、事故に遭わないための一番のリスク回避法は、この世界に投資しないことですよ。今回の件は、また起きます。2度あることは3度ある。
私のこの世界の投資も期間限定型です。そして、漸減してゆきます。ゆっくりですが。
最後までお付き合いくださり有難うございました。