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初めに
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読者の方への返答:J.Lendingについて
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考察
1.初めに
J.Lendingは、私の第一の投資先です。SLや不動産CFの投資資金4500万円の内、1390万円投資してます。
今日は、読者の方から下記のような質問を頂きました。
いつもブログを見て投資会社の選定に参考にしています。今後も楽しみにしています。私の一番投資先はJレンディングですが、CSR2020財務格付けで収益性A安全性Cというのを見て心配になりました。ZiLchanさんの意見をお聞かせください。
このようなご質問にお答えするのも、ブロガー冥利に尽きますので、私の意見をお伝えしようと思います。
ただ、客観的なデータを出してご自身で判断することになるということだけは、ご了承くださいね。私から安全ということをいうことはできないですね。トヨタや三菱UFJなら安全と思うと言えますが、この世界の上場会社は如何せん中小企業ですから。
2.読者の方への返答:J.Lendingについて
他の読者の方は、全くわからないので
ご質問の背景を説明します。
CSR2020財務格付けでのJ.Lendingのデータを下記に示しますね。
http://www.toyokeizai.net/csr/pdf/Rating/CSR2020FinancialRating.pdf より抜粋
上記表で
JALCOHDは 成長性:- 収益性:A 安定性:C 規模:B
と書いてました、安定性:Cなのに大丈夫かとのお話です。
CSR企業総覧とは
「東洋経済CSR企業総覧」は新たな企業評価のものさしとして注目されるCSR(企業の社会的責任)についての国内唯一の情報誌です。 環境、雇用・人材活用、企業統治、社会貢献策など、国内主要1,000社の個別CSR情報を掲載しているほか、CSRおよび財務の格付情報を提供いたします。
東洋経済CSR企業総覧|G-Searchデータベースサービス より抜粋
このデータは、企業の社会的責任が基本になります。ですが、安全性では下記の指標で判断していると書いてました。
【安全性】
1. 流動比率(流動資産÷流動負債)
2. D/Eレシオ(有利子負債÷自己資本)
3. 固定比率(固定資産÷自己資本)
4. 総資産利益剰余金比率(利益剰余金÷総資産)
5. 利益剰余金
CSR企業総覧2020年版 調査の説明・データの見方 より抜粋
安全性の指標は、PLやBSの分析によく用いるデータですね。
よって、これについて計算しました。用いる決算短信は2021年3月期から転記してます。
相対比較しないと意味がないので、何と比較するのか迷いました。
JALCOHDは、番号は6625ですがその周辺には電気会社などJALCOとは、業種が違うので、ここでは貸金業のアイフルとアコムと比較したものを載せます。
ただ、アイフルとアコムは、CSR2020財務格付けに記載がないので直接的に比較ができません。
そこで、一般的な格付けで比較することにしました。
手計算してますので、少しの違いはあるかもしれませんがあったらご指摘いただければ幸いです。
【安全性】
①流動比率(流動資産÷流動負債)
②D/Eレシオ(有利子負債÷自己資本)
③固定比率(固定資産÷自己資本)
④総資産利益剰余金比率(利益剰余金÷総資産)
⑤利益剰余金
6625:JALCO HD(社員数11人)
①75.4億円/45.8億円=1.62
②14.7億円(短期)+166.9億円(長期)/138.9億円(自己資本)=1.30
③289.5億円/138.9億円=2.08
④5.62億円/364.9億円=0.0154
④5.62億円
8515:アコム(2112人)
①11533億円/1752億円=6.58
②6042億円/4855億円=1.24
③68.3億円/4855億円=0.014
④3629億円/510億円=7.11
⑤3629億円
8572:アイフル(2135人)
①8097億円/4995億円=1.62
②4574億円/1456億円=3.14
③536億円/1456億円=0.368
④386億円/1456億円=0.265
⑤386億円
一応、上記のようになります。ここでは比較は格付けで行います。
日本格付研究所
どちらも、投資適格になります。ここでは、JALCOHDの格付けは載ってません。
また、一般的には
①流動比率(流動資産÷流動負債)→高いほど良い
②D/Eレシオ(有利子負債÷自己資本)→低いほど良い
③固定比率(固定資産÷自己資本)→?
④総資産利益剰余金比率(利益剰余金÷総資産)→低いほど良い
⑤利益剰余金→多いほど良い
①流動比率(流動資産÷流動負債)→1.62 vs 1.62
②D/Eレシオ(有利子負債÷自己資本)→1.30 vs 3.14
③固定比率(固定資産÷自己資本)→2.08 vs 0.368
④総資産利益剰余金比率(利益剰余金÷総資産)→0.0154 vs 0.264
⑤利益剰余金→5.62億円 vs 386億円
となります。
この数字と日本格付研究所の格付けを見てどう思うかですね。
①流動比率(流動資産÷流動負債):同じ値
②D/Eレシオ(有利子負債÷自己資本):JALCOの方が低い
③固定比率(固定資産÷自己資本):アイフルの方が高い
④総資産利益剰余金比率(利益剰余金÷総資産):アイフルの方が高い
⑤利益剰余金:アイフルの方が多い
こう見るとアイフルの方が良いと思いますよね、でもね、利益余剰金を社員数で割るとJALCO:0.51億円/人 アイフル:0.18億円となります。
③、④もJALCO HDは、不動産を有してその賃貸料を主な収入にしてます。
2021年3月期短信で、JALCO HDは、不動産賃貸利益は6.49億円、一方貸金業の利益は2.06億円です。業種は、貸金業ですが不動産業と言った方が良いかもしれませんね。
そう考えると、当然自社不動産が多いですよね。そうすると固定資本が増します。一方、純粋な貸金業のアイフルやアコムは、不動産業は無いので不動産は営業所だけです。ですから、固定資産は極端に少なくて済む。
以上のように考えると、J.Lendingは、アコムよりも劣るということは無いですね。私の判断では。
3.考察
一人当たりで計算すると、JALCO HDはすごい会社になります。
これが、私が支持している点ですね。これは、主観が入ってますので。
JALCOは、賃貸用不動産を280億円分持ってます。この不動産の賃料が毎年入ってきます。5%で14億円、10%で28億円です。何%の運用利回りかはわかりませんが。
これを社員数で割ると、何もしないで1人1億円以上のキャッシュを生んでいるすごい会社です。
ここまで書くのに、2時間掛かってます。
疲れたので、もう止めます。
読者の方は、私の主観でなく相対比で比較してくださいね。絶対という言葉はありませんので。
社長の動画をご覧になるとよりJALCOHDの理解が深まりますよ。
でも、こういう質問を受けるのはブロガーとしてうれしいですね。私も勉強できますから。
また、お待ちしております。